スマートな仕事ほどAIに置き換わる
最もAIによる影響を受けやすいのは、抽象的な思考や整理の比重が高い仕事である。純粋に考え、整理し、仮説をつくり、きれいな資料に落とし込むタイプの仕事ほどAIに侵食されやすい。企業の進むべき方向を整理して仮説を立て、意思決定の材料をつくる「戦略コンサル」は、その代表例の一つだろう。
一方で、残りやすい領域もある。現場に入り込み、複雑な業務フローをほどき、属人化した仕事を言語化し、本社と現場のあいだを往復して調整を重ね、実行まで持っていくような支援だ。AIは工場や店舗や営業現場の空気を読まないし、対立する当事者のあいだに立って落としどころをつくることもできない。そう考えると、業務系や伴走型、社員代替型コンサルは相対的に残りやすい。
従来は、戦略コンサル>総合コンサル(業務系)>ITコンサル>社員代替型コンサルという序列が普通で、つまりスマートに見える仕事ほど上に見られ、現場に近く泥臭い仕事ほど下に見られがちだった。だがAIは、その「スマートに見える部分」から先に食っていく。コンサル業界のヒエラルキー自体が入れ替わる可能性がある。
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