誰が勝ってもイランとの対立は収拾しない
ただ、イスラエルで政権交代が起きたとしても、今後の中東情勢に与える影響はそれほど変わらなさそうだ。アイゼンコット氏の掲げる政策は、地域諸国との協力や国際的な関係改善を重視しているが、ハマスへの軍事的対応やイランの核兵器保有は絶対に阻止すべきであり、必要なら軍事力の行使も排除しない。また、イラン革命防衛隊やその代理勢力(ヒズボラなど)はイスラエルへの重大な脅威と考えている。
その他の有力政党も安全保障を重視し、イランやハマスなどへの強硬姿勢を打ち出している。対外政策にそれほど大きな変化は見られない。さらに、イスラエル国民は戦争の継続を支持している。次期国会選挙でどのリーダーが誕生しても、イスラエルの強硬姿勢が簡単に和らぐことはないだろう。
たとえ米国政権が変わろうと、今後もイスラエルとイランの対立は終わりを迎えそうにない。しかも、今回の米国との戦争でイランはホルムズ海峡封鎖のカードを手に入れた。
今後も長期化が懸念される中東の地政学リスクに対し、日本も石油供給ルートの見直しや代替製品の開発・生産を本格的に考えていく必要があるだろう。


