トゲを尿道に差し込み、血を噴出させる
苦難を共有すると、戦闘で勇敢な行為を見せる動機付けとなる、きわめて強力な絆が生まれることを、人間は昔から知っていた。戦士の集団は何千年にもわたってこの知識を役立て、新兵に辛い通過儀礼を課してきた。
パプアニューギニアのセピック川流域に暮らすカニガラ人の男性は、一生傷跡が残るほど広範に肌を刃物で切り裂く(※1)。パプアニューギニアの他の地域では、少年や未婚の男性は、鼻中隔に穴を開けることから、植物の棘のある部分を尿道に差し込んで引き抜き、血を噴出させることまで、同様に恐ろしいさまざまな肉体的責め苦を強要される(※2)。
そしてもちろん、これはメラネシアに限ったことではない。オーストラリア大陸の北のアラフラ海や珊瑚海全域で、土着の集団は、堪え難いほどの苦痛を伴い、ペニスの外見を完全に変えてしまう割礼の方法を生み出した。もっとも、そうした儀式のすべてが生殖器の切除に的を絞っているわけではない。オーストラリアからさらに離れた太平洋の向こう側、北アメリカの大平原の諸文化は、皮膚の下まで深く差し込んだフックで体につなげたロープの端に体重をかけて太陽の踊り(サンダンス)を行う。
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