震災から3年後に亡くなった40代女性

2004年の新潟県中越地震を取材していた当時、私は「災害弱者」と呼ばれる高齢者や基礎疾患を持つ人が、災害の影響で亡くなるのは、仕方ないと受け止めていた。

そんな私を変えたのが、3・11だった。

震災から1年が経とうとしたある日、被災地に暮らす30代の知人が突然、亡くなった。自死が疑われた。大災害を生き延びた人が、なぜ自ら命を絶たねばならなかったのか。同時期には、被害が大きかった町で飲食店を再開した店主が病に倒れ、障害を負った。地域を率先するように復興に力を尽くしていた彼も、目に見えぬ疲労やストレスに苛まれていたのかもしれない。