最後はアメリカ対中国の戦いに?
【保阪】しかしながら、石原の世界史の流れの読み方は、現在だと当たったことになりますよ。『世界最終戦論』の論旨からすると、最後は欧米のチャンピオンとアジアのチャンピオンが雌雄を決することになります。1991年にソ連が崩壊した後、アメリカ対中国になりました。石原とすれば、アジア方が日本ではないのが遺憾でしょうが。
【大木】彼は、ドイツに留学していた時代に、ヨーロッパの戦史も大いに吸収していますし、陸軍大学校でも優秀だったようですから、軍人の中でも東條英機(*1)のような「優秀な役人」とはひと味違ったのかもしれません。
満州事変で中国の奉天市(現・瀋陽市)に進入する日本軍部隊、1931年9月18日(写真=Asia-Pacific Journal:Japan Focus/PD-Japan-oldphoto/Wikimedia Commons)
陸軍のトリックスターだったか
【保阪】私は石原莞爾についても、まとまった本を書こうと思っていたのですが、なかなか書けずにいます。というのは、「石原山」には登山口がいくつもあるんですよ。
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