3歳で感じた「性別違和」

西日本で生まれ育った熊部さんは、物心ついたとき、両親はすでに離婚していた。

「母が20歳になる4日前に僕が生まれているので、18歳か、19歳かあたりで結婚していると思います。離婚は22歳頃と聞いてはいますが、父の事は1枚残っている写真でしか知りません。母からは、『お父さんは死んだのよ』と聞かされていましたが、子ども心にたぶん嘘だろうなと思っていたので、後に生きていると聞かされても驚かなかったですね」

離婚の理由は、父親の不倫だったという。離婚後、母親は熊部さんを田舎で暮らす自分の両親に預けて、自分は他県の市街地で暮らし、スナックで働き始めた。