出演者との問題を「事務所任せ」にしなかった

視聴者は、自分たちが住む日常の安全な場所から見知らぬ危険な環境に飛び込んでいく出演者の行動と心意気を見たいのだ。だからこそ、その姿に共感し、勇敢だと感じる。そんなことを根気よく説明しながら、最終的には本人が納得して判断できる状態を作る。

それぞれ方法は違うが、共通していることはただ一つ、「出演者との問題を誰かに丸投げしない」ということである。

私が局員だった頃、プロデューサーの役割は単に予算を管理することではなかった。出演者それぞれの特性を熟知し、事務所との関係を築き、演出家や脚本家、スタッフとの間に入りながら作品全体を回す存在だった。