パワハラした人を擁護してしまう理由

① 経営層への教育が不十分

経営層に対する研修は、まだ十分ではありません。約8000の企業を対象にした2024年の厚生労働省調査によると、「役員向けパワハラ研修の実施」率は55.7%にとどまっています。

ハラスメント防止を効果的に進めるには、権力を多く持つ上位層から順に教育を行う必要があります。中間管理職から始めてしまうと、「自分はパワハラを受けているのに、下には強く言えない」という板挟みが生じ、中間管理職が心身ともに疲弊する事態を招きます。トップから順番に価値観をアップデートしていくことが不可欠です。

② マスキュリ二ティの高い人が経営層になっている

弱音を吐かない、体力や精神的なタフさがある、勝つことにこだわる――こういったタフさは、マスキュリニティ(男性性)と定義され研究が進められています。マスキュリニティは男性の中だけでなく、女性にも備わっているものです。