ビタミンDが断トツで多い食材
中華料理などによく使われる乾燥キクラゲ。この黒いキノコも、腎臓を元気にする働きを持っている。
コリコリした食感から、食物繊維が豊富なのは想像できるだろうが、特筆されるのは別の成分。ビタミンDがけた外れに多く、あらゆる食品のなかでもトップクラスの含有量を誇るのだ。
ビタミンDといえば、骨を強くするのに欠かせない成分で、近年は血圧との関係も注目されている。血液中のビタミンD濃度が10%上昇するごとに、高血圧のリスクが8.1%下がるという研究もある。
高血圧は動脈硬化を進行させる大きな原因。ビタミンDの働きで血圧上昇を防ぎ、腎臓の毛細血管の健康を保ちたいものだ。ビタミンDは脂溶性なので、キクラゲを炒め物や揚げ物にすれば効率良く摂取できる。
1日スプーン1杯で腎臓が強くなる調味料
米酢や穀物酢は、やや黄色みを帯びている。これに対して、ぐっと色が濃く、琥珀色をしているのが黒酢だ。米酢なども腎臓にいいが、黒酢の持つ効能はさらに強い。
色の濃い黒酢は、透明に近い酢とはつくり方が全然違う。米酢や穀物酢の場合、製品1Lあたりに使う原料は40g以上と定められている。一方、黒酢はその4.5倍の180g以上もの原料を使う。
しかも、熟成期間が非常に長い。大量生産される一般的な酢は、およそ1〜2カ月熟成させてから出荷される。ところが、伝統的な製法で黒酢をつくる場合、1年から3年ほどもかけて熟成させる。
原料をたっぷり使い、長期にわたって熟成させるうちに、糖とアミノ酸が結びつくメイラード反応が起こって、色がしだいに濃くなっていく。この独特のこだわり製法によって、深い香りとコクが生まれ、アミノ酸などの有効成分が増えて、健康効果も一層高くなる。
黒酢の特筆される働きとして、真っ先にあげられるのが血液の流れを良くする効果だ。血流の良くない人を対象に、黒酢を毎日20ml摂取してもらった実験では、数カ月後に赤血球変形能が大幅に改善された。
赤血球変形能とは、赤血球の形をしなやかに変える力のこと。赤血球変形能が高いほど、赤血球は血管の中を流れやすくなり、ごく細い毛細血管にも入り込める。
この働きから、黒酢を日常的に飲んだり料理に使ったりしていると、毛細血管が集まった腎臓の機能が高くなるのは当然だろう。
試験管に血液を入れて、黒酢を加えた実験でも、赤血球変形能は明らかに高まった。一方、酢の主成分である酢酸だけを加えても変化はなかった。この実験から、黒酢に含まれている何らかの成分が血流を良くすると考えられる。
一般的な酢にはない、黒酢の血液サラサラ効果。腎臓の検査数値が気になる人なら、ぜひ普段づかいしてみたい。


