自分で考える子供を育てる親の声掛け
一方、富裕層の家庭では逆です。
「あなたはどう思う?」「なぜそう考えるの?」という考える癖をつけさせ、自分の意見と判断基準を持たせます。
私自身も、若い頃から「自分で判断すること」の大切さを学んできました。ビジネスや投資の場面では、必ず誰かが「これがいいですよ」「この方法が安全です」と勧めてきます。しかし、その言葉をそのまま信じるのではなく、「なぜそうなのか」「リスクは何か」「自分に合っているのか」を必ず自分の頭で考えるようにしてきました。
その習慣により、大きな判断をするときにも流されずに冷静に決断できたのです。華僑の家庭ではトラブル時には、「どう対処する?」と解決方法まで考えさせます。
これが、お金に関する判断力を育てる訓練になります。
自分で考える子は、他人の言葉に流されず、冷静にリスクとリターンを判断できます。この「思考の自立」こそ、経済的自立の第一歩です。
お金の判断を他者に任せた瞬間、人は支配される側になります。
考えることを放棄する「楽」は、やがて取り返しのつかない損失になるのです。
「おまかせします」という言葉を手放すだけで、人生の舵は自分の手に戻ります。お金の自由とは、「自分で決める自由」のことであり、考える力を持つ人が、最終的に最も豊かになるのです。
短期思考はお金から嫌われる
現代は、すぐに結果を出すことを求められる時代です。
インターネットを開けば、「短期間ですぐに儲かる」といった情報があふれていますが、お金の世界において「すぐに結果を出そうとする人」は、あまり良い結果を生みません。
なぜなら、本当に大きなお金は「時間」をかけて育っていくものだからです。
多くの人が失敗する理由の一つは、結果を急ぎすぎることです。
投資を始めても、数カ月で大きな利益を期待してしまう。
ビジネスを始めても、すぐに大きく稼げると思ってしまう。
しかし現実には、ビジネスでも株式投資でも不動産投資でも成果が出るまでには時間がかかります。
実際、多くの人はここで失敗してしまいます。株式投資を始めたと思ったら、次は暗号資産が儲かると聞いて乗り換える。その次は不動産投資が良いと聞いて方向性を変える。さらに別の人から「このビジネスが儲かる」と聞けば、また別のことを始めてしまう。
このように次々と方法を変えてしまうと、どの分野でも時間が足りず、結果として何も積み上がらない状態になってしまうのです。

