前頭葉をサボらせてしまう日記の書き方
日記といっても、毎日書かなければいけないわけではありません。毎日書くことを自分に強いると、いちいち「何を書こうか」と考えるのが面倒になってしまいます。それこそ「6時起床。朝食はパンとゆで卵、昼食は蕎麦、夜7時に入浴……」といったルーティンの備忘メモみたいなものになりがちです。
これでは前頭葉をサボらせることにしかならないので、むしろ逆効果。何か書き残しておきたいことがあった日だけ、しっかりした文章を書けばいいでしょう。あるいは日記ではなく、自分の幼少期から現在までを振り返る「回想録」のようなものを、時間を見つけて少しずつ書き進めるのもよいかもしれません。
一方で、文章は人に読ませるために書くほうが真剣になれますし、アウトプットの質も高まる(したがって前頭葉がより鍛えられる)ものです。いまはSNSやブログなど、ネット上で誰でも簡単に書いた文章を公開できますから、情報発信力を磨く場には事欠きません。
ただし、(これは高齢者にかぎったことではありませんが)ネットでの情報発信にはいろいろなリスクもあります。同じ考えの人たちばかり集まる場で、いつも同じような話をしていると、思考がパターン化して逆に前頭葉が衰えかねません。また、いわゆる「炎上」騒動に巻き込まれたり、誹謗中傷の被害者(場合によっては加害者)になってしまうこともあります。
ですからネットでのコミュニケーションに不慣れな人は、自分の投稿を見られる人を知り合いだけに限定するなど、慎重に行ったほうがよいでしょう。前頭葉を活性化するためのアウトプットは、そんなに大勢の人を相手にする必要はありません。ほんの数人の「読者」がいるだけでもアウトプットの質は高まりますし、「書く楽しさ」も十分に味わえるはずです。


