現代特有の「しあわせなはずなのに苦しい」

かつて生存に欠かせなかったこの敏感さが、いまでは他人の成功やSNSの数字にまで反応し、せっかく手に入れたしあわせをあっという間に色あせさせてしまう。脳の仕組みは変わっていないのに、環境だけが激変した。このギャップこそが、「しあわせなはずなのに苦しい」という現代特有の感覚を生み出しているのです。

ドーパミンの打ち上げ花火が上がるのは、自分の予想を上回ったときだけ。再び同じ花火を打ち上げようとしても、前回と同じ大きさでは打ち上がってくれない。だからこそ、一度味わった刺激を、同じレベルで感じることが難しいのです。

そもそも人間の脳は「刺激」をとにかく求める傾向にあります。