オーガニック野菜を買うときの注意点は何か。現役農家のSITO.さんは「“偽物”のオーガニック(有機)野菜が蔓延している。スーパーやネットショップでの見分け方をぜひ知っておいてほしい」という――。
新鮮な野菜
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オーガニックには偽物がある

年々、オーガニック(有機)野菜の人気は高まっていて、スーパーに有機コーナーが設けられたり、オンラインショップで直販されたり、給食に取り入れる自治体が増えたりしています。

そんな中、じつは有機やオーガニックではない野菜まで、そうした宣伝文句で販売されていることがあるのをご存じでしょうか。

じつは、日本において農産物をはじめとした食品に「オーガニック」や「有機栽培」と表記できるのは「有機JASマーク」を取得したものだけです。このマークを取得するには、有機JAS法に基づいて、①化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない、②遺伝子組換え技術を利用しない、③農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する、などの生産方法を遵守する必要があります。

そのうえで、有機JASの認証登録をしている専門機関に申請し、厳しい審査をパスしてマークを取得しなくてはいけません。

【図表】有機JAS マーク
農林水産省「有機食品の検査認証制度」、「5分で分かる!有機農産物って、なに?」より

「無農薬」野菜は存在しない

ですから、有機JASマークを取得していないのに「無農薬栽培」「減農薬栽培」「有機的栽培」だからと、勝手にオーガニックや有機を標榜すると法律違反になります。

そもそも、「有機栽培」と「無農薬栽培」が混同されているケースも多いのですが、有機栽培では天然由来の農薬の使用が可能です。また、「無農薬」「減農薬」という表記は、農水省の「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」によって原則的に使用が禁止されています。なぜなら種子や苗の段階で農薬が使われていたり、微量の農薬が残留・飛散することがあるにもかかわらず、消費者に「残留する農薬成分が一切ない」という誤解を与える恐れがあるためです。

ところが、こうした事実はあまり知られておらず、有機やオーガニックといった言葉は不適切な使われ方をしていることが多々あります。例えば、新聞で有機農家と紹介されていたり、会社(農園)名やSNSのアカウント名などに「有機」「ゆうき」などと入っていても、実際は有機JASマークを取得していないというケースは少なくありません。