転職市場で極めて高く評価されるためのAI活用
さらに、AIスキルと一口に言っても、どのレベルでAIを使いこなせるかによって、年収の増加率にも幅が出ています。
・ChatGPTの活用経験がある:提示年収が平均+12%
・プロンプトエンジニアリングを習得:同+18%
・AIツールの導入・運用経験:同+25%
・AI×専門スキルの掛け合わせ:同+35%
とくに最後の「AI×専門スキル」の組み合わせは、年収面で非常に高い増加率を記録しています。たとえば「営業×AI」「経理×AI」「マーケティング×AI」といった具合に、既存の専門分野にAI活用スキルを掛け合わせた人材は、転職市場で極めて高く評価されています。
自分の強みとAIを組み合わせることで、まさに“掛け算”で市場価値を高められるというわけです。
本稿では、みなさんがこうした人材になれるように、他の記事には書かれていない基礎知識を徹底的にお伝えしていきます。
アメリカのAI人材は年収3000万円超も
AIスキルを持つ人材(以下、AI人材)へのニーズは世界共通ですが、とくにアメリカではAI人材の年収が桁違いです。たとえばAIエンジニアの場合、ジュニアレベルでも年収10万ドル台、シニアともなれば20万ドル以上に達すると報じられています。
日本の水準はそこまで高額ではないものの、国内平均と比べれば明らかに高水準です。ある調査によれば、日本におけるAIエンジニアの平均年収は543.6万円と、全国平均の約477.5万円(国税庁「令和6年分/民間給与実態統計調査」)を大きく上回り、経験豊富な人材や生成AI・ディープラーニング分野の専門人材では1,000万円超の提示も一般化しつつあります(図表1参照)。
ここ数年は日本企業においても生成AI導入の意向が高まり、総務省の調査によると、生成AIを活用する方針を定めている企業の割合は日本で約50%に達しています。
また、個人の生成AIサービス利用経験も2024年度は26.7%(2023年度は9.1%)まで増加しています(『令和7年版情報通信白書』)。
しかしその一方で、現場で話を聞いていると、「AIを使ってはいるものの、“使いこなせる人”がまだ十分に育っていない」と感じるケースが少なくありません。
その結果、生成AIを業務で活用できる人材の需要が高まり、スキルを持つ人の価値や待遇も上がりやすくなっています。

