AI時代に年収を上げるのは、どんなスキルを持つ人か。企業向けにAI研修・開発を提供するデジライズ代表の茶圓将裕さんは「アメリカではAI人材の年収が桁違いで、たとえばAIエンジニアの場合、シニアクラスで20万ドル以上に達すると報じられている。同じように日本のAIエンジニアも国内平均と比べれば明らかに高水準である」という――。
※本稿は、茶圓将裕『AI脳 自由な時間が無限に生まれる思考革命』(KADOKAWA)を再編集したものです。
AIを使いこなして年収10倍の転職も
AIを使いこなせる人材は生産性を飛躍的に高め、職場での評価が急上昇するケースも増えています。実際に、AIツールを活用できる人材の生産性は、そうでない人と比べて2?3倍、場合によっては10倍近くにまで跳ね上がることがあります。
実際にAI関連スキルを持つ労働者は、平均して賃金が約21%高いという研究結果もあります。
世界的に見ても同様で、Lightcast社の分析によれば、AIに関するスキルを要件に含む求人は平均で28%高い給与(年間約1万8,000ドル増)を提示しているのです。
この傾向は年々強まっており、AI関連の求人件数は昨年1年で倍増したとの報告があるほどです。もはやAIを使いこなせるかどうかが、転職市場での「評価額」を大きく左右していると言っても過言ではないでしょう。
実際に採用現場の目も確実に変わり始めており、ある大手人材会社の役員は次のように述べています。
「もはやAIスキルは、英語やExcelと同じレベルの基礎スキルになりつつあります。5年後には『AIが使えない』ことは『パソコンが使えない』と同じ意味を持つでしょう」
「AIが使えるかどうか」が昇進や採用選考の合否を分けるケースも増えてきました。MicrosoftとLinkedInの共同調査によれば、経営者の66%が「AIスキルのない人は採用しない」と答え、71%が「業界経験よりAI知識のある人を優先して採用したい」と回答しているデータもあります。

