自分が「自分の仕事の舵」を握ろう

上司から理不尽な要求をされても、言うことを聞くしかない。嫌なクライアントから無理難題を押し付けられても、愛想笑いで耐えるしかない。成長実感のない単調な部署に配属されても、黙々と業務をこなすしかない。

なぜなら、あなたには「逃げる」という選択肢も、「別のやり方を試す」という選択肢も、「別の道を選ぶ」という選択肢もない(と思い込んでいる)からです。

人間にとって「選択肢がない」という状態は、猛烈な息苦しさと、魂の窒息を生み出します。

逆に言えば、「自分は、自分の意思であえてこの道を選んでいる」という状態さえつくることができれば、極論、仕事の内容そのものが泥臭いテレアポであれ、単調なエクセル入力であれ、人はそれなりに前向きに取り組むことができるのです。

北野唯我『仕事を好きになる技術』(朝日新聞出版)
北野唯我『仕事を好きになる技術』(朝日新聞出版)

自分自身が自分の仕事の舵を握っている。そんな感覚を持てるからです。

「やりがい」や「面白さ」を外の世界に探す前に、まずは自分自身の現在地を確認してみましょう。

あなたは今、自分の意志でその場所に立っていますか? それとも、「ここしか居場所がない」と思い込んで、見えない鎖に繋がれたような気持ちで働いていますか?

仕事に対するモヤモヤを解消するための第一歩は、「仕事の環境や内容を変えること」ではなく、あなた自身の頭の中にある「選択肢の欠如」という根本的なバグに気づくことなのです。

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