第3位 飲酒(6.2%)

では、トップ3を順番に発表します。第3位は飲酒。アルコールは、国際がん研究機関(IARC)が発がん性を認めている物質です。

お酒というと、一般的に肝臓への影響が注目されがちですが、実際には肝臓がんだけでなく、食道がん、大腸がん、乳がんなど、さまざまながんのリスクを高めることが知られています。たまに「少量のお酒は健康にいい」「酒は百薬の長」などという説を耳にすることがありますが、近年の研究によって少量の飲酒であっても、がんのリスクは上昇することが明らかになっているのです。

以前は、がん対策として「飲み過ぎを避ける」「節酒する」といった表現が用いられていました。しかし、新しい国立がん研究センターの「科学的根拠に基づくがん予防法5+1」では、飲酒に関する推奨が従来の「節酒する」から「飲酒を控える」へと改められています。がん予防という観点に限れば、飲酒量は少ないほどよく、飲まないことが最もリスクの低い選択と考えられているのです。

テーブルに酒とタバコ
写真=iStock.com/LIgorko
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第2位 喫煙(15.2%)

第2位は喫煙です。じつは第1位は単一原因ではないため、喫煙こそが最大の発がん要因と考えることもできます。

実際、がん罹患ではなく、がん死亡への寄与において、喫煙は1位を上回ってトップになります。喫煙が、予後の厳しい肺がんの発生に大きく関与していることが一因でしょう。さらに、喫煙は肺がんだけでなく、食道がん、喉頭がん、膀胱がん、膵がんなど、多くのがんのリスクを高めることが知られています。

しかし幸いにも、日本の喫煙率は長期的に低下を続けています。ただ、喫煙の影響ががんとして現れるまでには数十年という時間がかかるため、喫煙率低下がすぐにがん統計に反映されるわけではありません。それでも、年齢構成の変化を調整した肺がんの罹患率や死亡率はすでに減少傾向を示しており、禁煙対策の効果が少しずつ表れはじめています。