まったく議論されない肝心な問い

なぜ、麻生副総裁や保守派に見られるように、「血による継承」だけが議論になるのか。それは、一般国民からすれば理解が難しいことである。

見落としてならないのは、ここまでの議論において血による継承だけが問題にされ、ほかの側面についてはまったく問われていないことである。

森議長の発言のように、皇室に養子に入った人物の男性の子になぜ、皇位継承の資格を与えるのか。ここで根拠として持ち出されているのは、天皇家と血がつながっているということである。すでに述べたように、その血統にしても室町時代まで遡らなければならないのだが、ほかの根拠はまったく示されていない。