「完璧主義」をやめれば、挫折は消える

たとえば、240ページの参考書があったとして、

「これを1カ月でやりきるんだ! 1日8ページ、絶対毎日やる!」

とハードなスケジュールを立てるのではなく、

「1日6ページずつやってみよう。1カ月では終わらないけど、毎日やることを大切にしよう」

などと、少しだけゆるい目標設定にするのです。

私が英検1級を目指して勉強していたときが、まさにそうでした。ノルマをガチガチに決めるのではなく、日々の生活に無理なく英語を取り入れることに注力していました。そのスタンスが、奏功したと思っています。

長年続けてきている、英語版の聖書を読む趣味についても同じです。興味を持って向き合い始めた頃の私の英語力(読解力)など知れたものですし、大前提として完璧に読もうとは思っていませんでした。

これは、最初からあきらめているのとは違います。目的は完璧に読むことではなく、辞書を片手にじっくりと日本語に訳し、楽しみながら、自分なりの解釈で読むことにあったからです。

「だいたい8割くらい理解できればいい」と決めていたわけではありませんが、感覚的にはそのようなものと言っていいでしょう。

だからこそ、この趣味を何十年も続けていられるのでしょうし、いつまでも飽きないのだと思います。

繰り返しますが、勉強に完璧を求めてはいけません。

かえって目標達成から遠ざかる行為であると、個人的には考えています。

100%に丸がついている
写真=iStock.com/Mohamad Faizal Bin Ramli
※写真はイメージです

挫折をしたくなければ、継続を求めるのであれば、そしてゴールに到達したいのならば、8割くらいの力で臨むようにしましょう。

それがきっと、好結果につながるはずですから。

英語でファンレターを送ってみたい

繰り返しになりますが、大切なことなので改めて強調しておきます。

勉強は楽しんでやること。これは必須です。とくに英語学習は、「楽しい」と思えないと長続きしませんし、成果も上がらないでしょう。

もともと嫌いなことを楽しいと感じさせるのは大変かもしれません。でも、興味や関心のあることを「もっと好き」「もっとやりたい」と思わせるコツならあります。

それは、趣味と結びつける方法です。

嫌いなものや苦手なことはその人の趣味になるわけがないので、趣味と言えるものがあれば、それは好きなものややりたいことと同義と考えていいでしょう。

英語版の聖書を読むこと以外に、もうひとつ、私には英語との距離を縮めてくれる趣味がありました。

それは、音楽鑑賞とギター演奏です。

アメリカの有名なギタリストのチェット・アトキンスが奏でるカントリーミュージックやジャズとの出会い。これが大きなきっかけになりました。高校1年生のときに初めて彼の曲を聴いたその瞬間、完全に惚れこんでしまったのです。

以来、レコードを何枚も買って聴きこみ、さらにはギターにもチャレンジして、彼の弾き方を一生懸命まねしようとしました。もちろん、素人の趣味レベルなので技術は足元にも及びませんが、私なりに頑張って練習しました。

高校卒業後も、音楽といえば一にも二にもチェット・アトキンス。好きが高じすぎるあまり、いつしかファンレターを送ってみたいと思うようになりました。

これが30代なかばのことです。

そして実際に、チェット・アトキンスへの手紙を彼の事務所宛てに送る決意をしました。もちろん、英語で、です。