「サッポロ一番」の製造ラインを作った

乱立状態だったために競争は激しく、フライヤーの相談をもちかけてきたメーカーも現在では即席ラーメンからは手を引いているという。古くからのつきあいが続いているところもあり、代表的なところでは群馬県にルーツをもつサンヨー食品で、ヒット商品「サッポロ一番」の製造ラインは製麺から袋詰めの工程まで、すべて冨士製作所が作ったものだ。

冨士製作所の工場入口。勝手口の上部には、社名とロゴマークが掲げられている
撮影=プレジデントオンライン編集部
冨士製作所の工場入口。勝手口の上部には、社名とロゴマークが掲げられている

いまでは即席ラーメン関連の仕事を引き受けていた多くの工場が消えた。そうしたなかで、冨士製作所は生き残り、成長を続けてきている。その大きな理由が、フライヤー開発と改良、それと技術者の熱量にある。

1963年に世界初となる即席麺ライン用コンベア式フライヤーの開発に成功し、即席ラーメン関連事業に事業の主軸を移していくなかで、1964年には冨士製作所に社名を変更する。そして、次々と即席麺プラント関連の新製品を生みだしていく。