東大は滑り止め、本命はハーバード大――。そんな目標を掲げる受験生が最近増えつつある。いったいどんな勉強をすれば、その夢が現実になるのか。
米国の大学を受験するには、英語力を測るためのTOEFL iBTスコア、高校の学業成績、SAT(大学進学適性試験)という米国のペーパーテストのスコア、そしてエッセー作成が必要になる。
アイビーリーグクラスの大学となれば、求められる英語力や学力は超ド級だ。「英語力はTOEFL iBT(120点満点)で100点がボーダーラインでしょう」というのは、留学指導専門校アゴス・ジャパンの原田直美氏。ちなみに、日本人受験者のTOEFLスコアの平均点は67点、東大生の平均点でも75点というところだ。
SATのリーズニングテスト(論理試験)では満点近く、英語のリーディングとライティングの合計で1600点満点中1300~1350点は欲しい。日本の高校に普通に通っているだけでは、合格はおぼつかない。
こうしたチャレンジをサポートするのがアゴス・ジャパンやベネッセコーポレーションのルートHなどの専門塾だ。
授業の内容はどんなものか。たとえばアゴス・ジャパンの場合、アイビーリーグクラスの超難関大学を目指すための推奨受講プランは表のようなものになる。
これらを合計した授業料の総額は、60万~90万円ほどになる。
ルートHの場合は「受験生ごと・大学ごとに個別の学習プランを立てていくため、カリキュラムはとくに作っていません」(ベネッセコーポレーション高校事業部グローバル事業推進ユニット長、藤井雅徳氏)とのこと。
月々の授業料は2万5000円を基本料金とし、受講するプログラムの内容によって追加料金がかかる仕組み。過去の在籍生の平均受講料は年間で50万~75万円程度だ。