虚偽の情報を広めると最高4000万円の罰金
UAEの治安は良いのですが、政府の決定に反する行動や、UAEの倫理観に反する行いをする人にはたいへん厳しい罰則があります。
たとえば政府またはその機関を批判・侮辱したり、虚偽の情報を広めたりすれば、最高20万ポンド(約4000万円)の罰金に5年の禁錮刑、さらには国外追放に至る可能性もあるのです。これはUAEに不動産を所有しているとさらに罰が重くなります。
こうした厳しい罰則もあるため、ドバイ・メディア・オフィスの警告は大変重たいものでした。
UAEのこのような仕組みから学べることは、有事において偽情報や間違った情報は混乱を呼ぶおそれがあるため、何らかの厳しい対処も重要ということです。
有事のリスクに晒されつつある日本政府でも検討するべきでしょう。
「富裕層の国」をアピールする国家戦略
先述したように、ドバイがイランからの攻撃を受けたことが衝撃をもって迎えられていましたが、いままでイギリス人を含む国際的なインフルエンサーはドバイを「地球上でもっとも安全な場所」だと発信してきました。
ドバイを中心としてアブダビやバーレーンなども含んだ中東湾岸地域のおしゃれで豊かな生活を動画やSNSで発信して大人気だったのです。
ここ10年くらいはこうした地域に引っ越してラグジュアリーな生活を発信するのがトレンドでした。とくに女性インフルエンサーに大人気で、インスタにはたくさんの動画や写真が上がっています。」
そうした状況のなか、とくにUAEはこれまで国家ブランド強化のためインフルエンサーの移住を歓迎してきました。
たとえばドバイには「ゴールデンビザ」というクリエイターやインフルエンサーが使用できる長期滞在ビザがあります。
これは投資家や起業家、クリエイティブ系、専門職の人、優秀な学生、人道支援などに携わる外国人に対して発行される、5年または10年のビザで、UAEで生活・就労・学習が可能です。家族を扶養する能力があり、投資額や実績が証明できればビザのスポンサーも必要ありません。

