大手アパレルから社会福祉法人へ転職

【事例】35年間、事務を務めた大手アパレルを早期退職し、新たな居場所を求めて社会福祉法人の事務職に転職したMさん(当時56歳)

――50代後半で、大手アパレルの事務から社会福祉法人の事務に転職しました。どのような心境だったのですか?

新卒から働いていたアパレル会社では、一般職として採用され、営業事務を担当していました。関東の支店に配属されて、得意先の発注を聞いたり、商品が入荷したら分配して発送したりするバックオフィスの業務です。入社から35年、転勤は一度もなく、ずっと同じ事業部にいました。

ずっとヒラ社員で働いていましたが、50歳過ぎからやはり違和感を覚えるようになってきました。会社は、若い社員のステップアップにはすごく力を入れていますが、ミドルシニア層への期待度は薄れていました。自分自身のやりがいと、10年後の会社での居場所を見いだせないまま、このまま定年まで働くのか、めちゃくちゃ考えるようになりました。

ビジネスウーマン
写真=iStock.com/recep-bg
※写真はイメージです

以前よりもやりがいを感じている

――もともと福祉関係に興味があったという訳ではないのですか?

はい。「事務職」で求人を探した結果、社会福祉法人から内定をいただいた、という経緯です。前の職場で早期希望退職に申し込むかどうかで悩んでいたとき、「アパレルとは業種が違うけど、良いところがあるから、見学してみないか」と紹介されたのが今の職場です。入社してみると、職務で給与を担当するようになったことで、税の知識も増えました。異業種に転職したからこそ、新しく吸収することもあり、良い経験をさせてもらっていると思います。

――現在の法人では、どのような気持ちで働いていますか?

以前よりもやりがいを感じていますし、福祉という知らない世界を知ることができました。給料は、前の会社からほとんど変わっていません。体力が続くなら、定年の65歳まで働き続けたいです。今の職場は、高齢でも元気に働いている方が多いので、刺激になります。