政権を支える「長年の側近」

たとえば、未確認情報ではあるが、2026年5月に入り、複数の反政権派メディアなどが政権内部情報として報じた内容によれば、イラン政権内でもっとも権力のある「最高指導者室」(「ベイト」と呼ばれている)の「新室長」(最高指導者首席補佐官)に、イスラム聖職者であるサイエド・メフディ・ハムーシ(Sayed Mehdi Khamoushi、推定63~64歳)が就任したと報じている。

サイエド・メフディ・ハムーシ
サイエド・メフディ・ハムーシ(写真=Naser Jafari/CC-BY-SA-4.0/Wikimedia Commons

前任者はアリ・ハメネイ前最高指導者の長年の側近で、ハメネイ家の縁戚でもある80代のイスラム聖職者だったが、この情報が正しければ、この非常事態の中で世代交代が起きたことになる。もっとも、ハムーシ自身もハメネイ家の縁戚ではあるが。

ハムーシは、父親がもともとホメイニ側近で、その親族には政権上層部、バザール商人有力者上層部などがおり、きわめて強力な人脈を持っているとされる。