力の弱いメスにも拒否権がある

ではメスの外性器はどうか。メスはいつも短い尾で膣口を隠しているから、なかなか見られない。登別ヒグマ牧場で学術課長だった前田菜穂子氏によれば、ヒグマのメスは、粗暴だとか容姿が良くないオスグマが交尾を要求すると、尾で膣口を閉じて拒否するそうだ。野生下のツキノワグマのオスは強大なため他の若オスは闘争を避けて逃げるが、メスグマは交尾要求を全部受け入れていると思っていた。しかし、それを拒否する気丈なメスもいるのかもしれない。

上から体重75キログラム、115キログラム、79キログラムのオスグマの陰茎骨。その下は10円硬貨
筆者提供
上から体重75キログラム、115キログラム、79キログラムのオスグマの陰茎骨。その下は10円硬貨
メスグマの外性器
筆者提供
メスグマの外性器

写真のメスグマの外陰部は膨らんでいて発情期らしい。腰回りがオスより太い。

地面や木に体をこすりつけるクマ

クマは悪臭で自分の気配を消している。