ランチは「人と食べる」のが当たり前

EU労働時間指令(EU加盟国に共通する「労働時間・休息」に関する最低基準を定めた法律)は、週48時間の上限と休息時間(連続11時間)などの枠組みを定め、ポルトガルも適用国だ(ポルトガルは原則として1日8時間・週40時間)。

ランチは1時間前後が都市部の標準で、外食の定食(Prato do dia/プラト・ド・ディア)が手頃で迅速なので、“人と食べる”前提の昼休みが維持されやすい。

ポルトから大西洋へと注ぐドウロ川沿い
ポルトから大西洋へと注ぐドウロ川沿い。景色のいいレストランが並ぶ。出典=乾祐綺『ポルトガル人のほどよい生きかた』(クロスメディア・パブリッシング)

僕がこの国で好きなのは、人びとが“時間の余白”を大切にしているところだ。コーヒーを飲んで、海を眺めて、ただ風を感じる。それでも一日がちゃんと完結してしまう。日本だと“なにもしない時間”を持つのが難しい。なにかしていないと不安になる。