NISAを活用して毎月積み立てる
また、NISAなどを活用した積立投資も有効だ。総投資金額が300万円なら毎月25万円ずつ12カ月で買う方法もあるし、毎月10万円ずつでも構わない。一時期にまとめて買ってしまうと、運悪く高値づかみになることもあるが、時期を分けて買えば購入コストを平準化できる。
初心者は特に株価の急落に弱い。2020年のコロナショックや2025年のトランプショック(トランプ関税を発端とした世界的な株価急落)のような事態が来ると、恐怖に駆られて売ってしまうことがある。筆者自身も1987年のブラック・マンデーの際に狼狽売りをした苦い経験がある。少しずつ買っておけばショックは緩和されるし、急落後の安値で買い増すこともできる。
個別株より、まずインデックス
初心者がいきなり個別企業の株を選ぶのは、意外と難しい。トヨタのような有名企業でも伸び悩むことがあり、予想外に株価が下がることもある。一方、日経平均に連動するインデックスなら、日本を代表する企業全体に広く投資する形になるため、値動きが分散されやすい。
「日本全体が変わるかもしれない」と考えるなら、まずはインデックス投資から入るのが現実的だ。
「もう遅い」より「どう変わるか」
日経平均6万円台、2年あまりで大幅上昇したと聞けば高く感じるかもしれない。だが株価は「過去より高いか安いか」だけで決まるものではない。大切なのは「日本経済と日本企業がこれからも成長し続けられるか」だ。
日本は長い停滞を経験した。だからこそ、AI・半導体・防衛・バイオ医療・エネルギー、さらには量子コンピューターや核融合といった次世代技術が本物の成長につながれば、日本株にはまだ大きく伸びる余地がある。
焦って一度に大金を投じる必要はない。毎月10万円の積立でいい。株価が上下しても落ち着いて投資を続けられるし、長い目で見れば利益の出る確率は高まる。少しずつ、無理のない形で、日本株や日経平均連動ファンドを資産の一部に加えてみてほしい。
将来のことは誰にもわからない。だが20年、30年の長期で見れば、株価は上昇してきた歴史がある。6万円台は、単なる通過点かもしれない。


