日本経済の失われた30年を知る人たちに衝撃を与えた「日経平均6万円台突入」。74歳FPの浦上登さんは「今が上昇のピークやバブルだと見る人もいるが、アメリカの経済と長期間で比較すれば、ここが上昇トレンドの始まりともいえる」という――。

今から日本株への投資は遅い?

「日経平均が6万円を超えたけれど、今から日本株に投資しても遅いですか?」

最近、FPとしてそんな相談を受けることが増えた。たしかに、今の金融市場ではそんなふうに迷うのは当然だと思う。

2024年2月22日、日経平均はバブル崩壊以来34年ぶりに史上最高値を更新。同年3月には史上初の4万円台をつけた。そこから2年あまりで6万円台へ。2026年のGW明け、5月8日には6万2000円を超えた。数字だけを見れば「少し上がりすぎでは?」と感じる人がいるのも良くわかる。

しかし、投資で本当に大切なのは「最近どれだけ上がったか」だけではない。むしろ重要なのは「その国や企業がこれからどれだけ成長できるか」ということだ。

私は少なくとも日本株については、「もう投資するには遅い」と決めつける必要はないと考えている。

日本株が「長く低迷してきた歴史」

まず、図表1と2をご覧いただきたい。これは過去35年の日経平均とS&P500(米国株式市場の株価指数)の値動きの比較だ。

これを見て驚かれる方も多いのではないか。S&P500が上下を繰り返しながらも大幅に上昇してきたのに対し、日経平均はバブルが崩壊してからこの35年間ほとんど上がらず、地を這うような動きを続けてきた。2024年になってようやく1989年末の高値に戻り、2026年に入ってからやっと上昇の兆しが見えてきたのだ(図表1の右下の赤丸を参照)。

【図表2】日経平均株価とS&P500の伸び率