テンポやビートが一定の音楽も効果的

自律神経を整えるには、継続して取り組むことが大切です。続けやすく、楽しく、効果の期待できる方法をいくつかご紹介しますので、自分に合っていそうなものから習慣化してみてください。

ここでご紹介するのは、「音楽を聴く習慣」です。

冬の日、ベンチに座り、ヘッドホンで音楽を聴いている女性
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音楽を聴くだけで自律神経が整うの? と疑う人もいるかもしれません。では、いままでにこんな経験はありませんか? 自宅で好きな音楽を聴いていたら、いつのまにかリラックスして眠ってしまった。または、イライラしてストレスを感じていたとき、ふとよく知っている好きな曲を耳にしたり、知らないけれどとてもいい曲に出合ったりして気持ちが落ち着いた……、そんな感覚です。

リラックスできるのは、副交感神経が活性化している証拠。音楽を聴くという行動には、時として自律神経を整える効果があるわけです。基本的に、音楽を聴くと人間は楽しい、気持ちいいと感じることができます。

しかし、どんな音楽でも副交感神経が上がるわけではありません。副交感神経が活性化してリラックスできる音楽には、いくつか条件というか、共通点があります。

「テンポやビートが一定であること」と、「音域(構成している音の高低の幅)が狭いこと」です。

モーツァルトよりもレッド・ツェッペリン

リラックスできる音楽というと、落ち着いたトーンのクラシックやイージーリスニングなどを想像する方が多いと思います。決して間違っているわけではありませんが、「テンポやビートが一定であること」を考えれば、むしろハードロックなどのほうが規則的で、より自律神経を整えますからおすすめできます。

反対に、ジャズやクラシックなどには、テンポをわざとずらしたり、音域が意外な方向に展開したり、不協和音が入ったりすることもあります。ですから個人的には、モーツァルトよりもレッド・ツェッペリンをおすすめします。

また、誰にでも、昔聴いていた懐かしい歌や好きな曲があるはずです。楽しかった記憶を思い起こせるのであれば、そうした音楽を聴いてみることも心が穏やかになっていいでしょう。

注意点として、音楽を聴く際にはなるべくイヤホンは使わないでください。イヤホンで大きな音を聴き続けると、内耳の蝸牛かぎゅうという器官にある有毛細胞が傷つき、「イヤホン難聴」の原因になります。周囲に音漏れするほどの音量で聴いたり、長時間使用したりすることのないよう気をつけましょう。

女性の耳にワイヤレスイヤホン
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