動物との触れ合いも自律神経を整える

最近、自律神経を整える方法として、注目を集めているセラピーがあります。「ホースセラピー」です。

ホースセラピーとは、乗馬や馬の手入れ、観察などを通じて、とくに脳に障害のある方の社会復帰を早めるリハビリテーションのひとつです。通常のアニマルセラピーと異なる点として、精神的な面だけでなく、馬に乗ったりすることで得られる、筋力や平衡感覚の向上などにもつながる可能性があることが挙げられます。

普段、馬と触れ合う機会などはなかなかないと思いますが、アニマルセラピーのなかではいまもっとも注目され、また期待されているセラピーといえるのではないでしょうか。

馬に寄り添いながら、調教している女性
写真=iStock.com/Zhenikeyev
※写真はイメージです

このホースセラピーを含めたアニマルセラピーは、自律神経を整える方法のひとつとして、科学的な証明がされ始めている分野でもあります。

猫カフェが全国に爆発的に広がったのも、自律神経が乱れ、癒やしを求めた現代人が、本能的に自律神経を整えるために、身近なペットとして愛され続けてきた猫を選んだのではないかと私は思うのです。

「ホワイトの刺激」でリラックス

ペットセラピーでは、ペットと触れ合うことで脳内からセロトニンなどの「幸せホルモン」が出ることがわかっていますが、自律神経の観点からいうと、ペットの愛くるしさは副交感神経をアップさせる「ホワイトの刺激」にあたります。

小林弘幸『科学的に証明された 自律神経を整える習慣』(アスコム)
小林弘幸『科学的に証明された 自律神経を整える習慣』(アスコム)

ホワイトの刺激とは、言い換えると快い刺激。動物たちがじゃれ合ったり、予想もつかない動きを見せてくれると、私たちはホワイトの刺激を受けて、リラックスした気持ちになれます。

そのときの呼吸は、みなさんが意識していないだけで、深く穏やかな呼吸になっているはずです。ゆっくりとした深い呼吸は副交感神経を刺激し、全身に血液が行きわたり、末梢の血液量が増加します。

反対に動物がいじめられたり、痛そうにしたりしている場合は見ていてつらいでしょう。そうした不快な刺激は「ブラックの刺激」といい、心身を緊張状態に持っていきます。無意識に呼吸が止まり、血流も悪くなってしまうのです。

私がおすすめしたい方法は、動物を撫でたり抱いたりしながら、意識してゆっくりと深い呼吸をすることです。そうすることでリラックス効果を得て、副交感神経が飛躍的に高まります。ぜひ試してみてください。

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