注目される自然由来の甘味料は…

砂糖はダメでも、ハチミツやメープルシロップなら大丈夫。そう思い込んでいる方がいらっしゃるかもしれません。しかし、ハチミツやメープルシロップにも、ショ糖はもちろん果糖は含まれています。

種類によってバラつきはありますが、ハチミツの約33%はブドウ糖、そして約40%は果糖です(残りは水分や微量の他の糖質)。花の蜜に含まれている糖質の主成分は砂糖(ショ糖)なのですが、蜜を集めるミツバチの酵素がショ糖を分解するため、ブドウ糖と果糖の割合が多くなっているのです。

メープルシロップは、カエデの樹液を集めて煮詰めたもの。こちらの主成分はショ糖であり、その半分は果糖です。

黒砂糖や甜菜糖と同じように、ハチミツやメープルシロップにはミネラルなどの成分も含まれていますが、果糖の過剰摂取と引き換えにあえてハチミツやメープルシロップを選ぶ必要はないでしょう。

マヌカハニーやアガベシロップは?

ハチミツの中でも、人気なのがニュージーランド特産の「マヌカハニー」。マヌカという花の蜜からつくられるハチミツで、抗炎症・抗菌作用をもつメチルグリオキサールという成分が含まれているそうです。しかし、果糖の過剰摂取につながる危険性は、普通のハチミツと同等です。

マヌカハニー
写真=iStock.com/Gyro
※写真はイメージです

糖質老化では炎症が起こり、免疫も下がりやすくなります。

老化糖である果糖を摂りつつ、抗炎症・抗菌作用をもつ成分を取り入れようとするのは、矛盾しているように私には思えます。

このほか、低GIで血糖値を上げにくいという触れ込みで人気の甘味料に、サボテンの仲間から採れる、メキシコ特産の「アガベシロップ」があります。

アガベシロップが低GIとされるのは、血糖値を直接的に上げない非常に多くの果糖を含んでいるためです。砂糖の代わりにアガベシロップを選んでも、糖質老化を進めてしまうだけでしょう。