40人死亡事故で「証拠隠し」疑惑の中国

3.「開業以来、乗客の死亡事故ゼロ」世界一の安全性

大量の人を高速で送り届ける高速鉄道は、安全面こそ最も優先すべき事項である。にもかかわらず、各国では痛ましい事故が起きている。

たとえば2011年、中国浙江省温州市では、落雷で停止していた高速鉄道列車に別の高速列車が追突、4両が高架橋から転落し40人が死亡、200人近くが負傷した。のちに事故車両は解体され、埋められることとなった。

高速鉄道の事故現場=2011年7月24日、中国浙江省温州市
写真=共同通信社
高速鉄道の事故現場=2011年7月24日、中国浙江省温州市

これに対して、日本の新幹線は開業以来、列車衝突や脱線による「乗客の死亡事故ゼロ」だ。世界的に見ても極めて高い安全性を維持している。これは単に運転士が優秀だからではない。

専用軌道の徹底や、人為的ミスをシステムで未然に防ぐATC(自動列車制御装置)、さらに地震の初期微動を察知して大きな揺れが来る前に自動停止させる地震検知システムなど、ハードとソフトが一体となった「システム全体の安全性」を兼ね備える。これこそが新幹線の本質だ。

「安かろう悪かろう」ではない、乗客の命を預かる公共インフラとしての最高到達点がここにある。もちろん中国も適当に鉄道を作っているわけではないだろう。

しかし「絶対に事故を起こさない」「1分たりとも遅れない」「社会を確実に回す」これが、日本が世界に送り出す「シンカンセン」が持つ真の価値である。果たして中国に真似できるだろうか。

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