優先順位は生活費1年分→守るお金
数字だけを見れば、ケースBに軍配が上がります。しかし、手元資金が生活費1年分(約550万円)にあと少し届かない今の状態でNISAを増額するのは、少し早い判断かもしれません。
この家庭におすすめしたい順番は、まず手元資金を生活費1年分まで積み上げることです。次に、教育費のピーク(高校・大学入学)に備えた「守るお金」を別枠で確保します。そのうえで、余裕が生まれたところで新NISAの増額や繰り上げ返済を検討する、という流れです。
収入があるから大丈夫ではなく、「どのお金を先に守るか」という視点が大事になってきます。
住宅ローン返済中に、新NISAを続けるべきかどうか迷った時には、次の3つの基準で判断するとよいでしょう。
生活資金を取り崩せないピンチに陥る
1.まずは生活防衛資金があるか
最優先すべきなのは、病気・転職・収入減・住宅修繕など、いざというときに備える現金です。目安は世帯の状況によりますが、まずは生活費の6カ月〜1年分を確保したいところです。
この現金が少ないうちは、繰り上げ返済も投資も急ぐ必要はありません。まずは手元の現預金を厚くしましょう。住宅ローンがあっても、新NISAを続けていても、いざというときの現金があれば、不安は最小限に抑えられます。
2.使う時期が決まっているお金があるか
教育費・住宅修繕・車の買い替えなど、10年以内あるいは使う時期がほぼ見えているお金は、値動きのある商品に寄せすぎないことが大切です。相場がよい時期には、投資だけでうまくいくと感じやすいものです。しかし、換金が必要なタイミングで相場が下がってしまうと、取り崩しをためらってしまうでしょう。
使い道と時期が決まっているお金は、あくまで「守るお金」として、投資とは切り離して管理しておきましょう。

