寝心地より「温度」を意識すべき理由

「暑いと寝苦しい」理由は眠る際に皮膚から熱を逃がすことができないためですが、快適な温度まで下げることでこの仕組みを働かせて、いい睡眠を導くことができます。では「寒くて眠れない」時はどうすべきか。

リモコンでエアコンの温度を25度に設定している手元
写真=iStock.com/Rattankun Thongbun
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これは、布団を掛けて寝ていれば、室内温度に触れているのは顔のみということになります。顔が寒ければ人は寝ている最中でも布団を被ったりして、冷えを予防するものです。それより、布団と寝巻きによって決まる寝具内の温度を心地よいものにすることが重要です。寝具内温度を快適にするうえでは、布団の厚さ・枚数に加えて、寝巻きも関係します。

布団を分厚くすることやたくさん掛けることが好きではないという人の場合には、フリースを着て温度調整するのも手です。私は眠っている時によく布団を剝いでしまうので、フリースを寝巻き代わりにしています。

それと、寒い時期に電気毛布を使う方がいらっしゃいます。確かに冬に布団に入る際、布団内が温かくなっているのは気持ちがいいのですが、眠り始めてからは体の内部温度を下げなければなりません。毛布が電気で温められていると放熱を妨げることがあり、眠りへの移行や睡眠を中断することにつながります。

熟睡したいなら電気毛布は寝る前に消すべき

そこで布団に入る前に、電気毛布のスイッチを押しておき、寝床に入ったらスイッチを消すようにしたらいいと思います。今使っている寝具に工夫を凝らすこともできます。たとえば、お気に入りのタオルを利用することです。

枕に巻いて寝てみると、頭、首、顔の肌触りがよくなり、寝心地を改善することがあります。また、仰向けで寝ている際、腰のところの当たりが悪いのであれば、折り畳んだタオルを膝の下に挟んでみる。こうした工夫ができると思います。

寝具を長く使い続けると、吸湿性の面で問題が出てきます。眠っている時には健康な人だと一晩で100から200mLの寝汗をかきますので、これを吸収して、逃がしてくれる寝具が望まれます。寝具は消耗品ですから寿命が来たら買い替える必要があるでしょう。