米・イラン交渉の「行き着く先」
仮にトランプ政権が再攻撃を仕掛ける場合、その標的はやはり残存した核ということになるが、それを潰しきれるくらいなら停戦交渉前に攻撃し終わっているはずだ。米国が本格的に既定路線から逸脱して地上軍を派遣しても結果は変わらないので意味がない。したがって、現実的にはオバマ時代よりも多少踏み込んだ合意内容に帰着する可能性が高い。
また、イランによるホルムズ海峡閉鎖、米国による同海峡の再閉鎖は交渉のための付随的手段であり目的そのものではない。両国がともに何ら利益がない方法を交渉手段として用いているだけの話だ。通行料と海峡封鎖自体は金銭的で解決できる問題でしかない。
最終的に落ち着くところは、第三国から通行料を取るのか、それとも第三国によるイラン復興支援費用負担になるのか、というだけのことだ。これは第三国が米国・イランと話しあって適切な形が見出されることになる。したがって、遅かれ早かれホルムズ海峡は解放されることになる。
日本では過剰な不安を掻き立てる言動が溢れているが、逸脱が発生したところで本質的な問題は解決しないため、この問題は早々に一定の決着を見る可能性が高いと言えよう。

