仕事の期限が近づいているときに限ってトラブルが発生するものだ。ビジネス書のベストセラー作家、ケヴィン・ダンカン氏は「追い込まれたほうが仕事がはかどるという人がいるが思いちがいだ。頭のいい人は、タスクが振られた24時間以内に動き始める」という――。(第1回/全2回)

※本稿は、ケヴィン・ダンカン『頭のいい人はこう考える The Smart Thinking Book』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。

時間管理のコンセプト
写真=iStock.com/Pakin Jarerndee
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計画はほどほどに、実行はどんどん

思い込み:計画は完璧にしなければ

頭のいい人はこう考える:計画はすべて狂う

計画は、あくまで計画にすぎない。紙に書いたからといってそれが起こるわけではない。

「いかなる戦闘計画も敵を前にすれば崩壊する」とコリン・パウエル元米国務長官は言った。

言い換えれば、計画とは理論上のものにすぎないということだ。

そして理論と実践には大きな隔たりがある。

プロボクサーのマイク・タイソンの言葉はもっと遠慮がない。

「どんなやつにも作戦はあんのさ。顔面に一発らうまではな」

物事はつねに変化している。ゆえに、計画段階で想定したことの大半は間違っている。

むしろそのほうが普通だ。

「完璧な作戦を来週まで待つくらいなら、次善策をいま強行すべきである」と、かの米陸軍大将ジョージ・S・パットンは言った。

要するに一番いいのは、ほどほどの計画をさっさと立てて、どんどん実行に移すことだ。

準備段階で慌てておけば後で慌てなくて済む

思い込み:いつでもどこでも冷静に

頭のいい人はこう考える:パニックはお早めに

パニックになるのは、誰しも避けたい。だが、避けられないのであれば、早い段階でパニックになっておこう。

学生時代のような、一夜漬けでレポートを書くといった昔ながらの追い込み方は、ビジネスでは通用しない。

あれほど時間があったのにほぼ何もやらず、いきなり手当たり次第に、あるいはやみくもに動き出したところで効果はない。

大量の情報とタスクが受信トレイに放置され、気づいたときには返答や解決が極めて困難になっている。

だから次に複雑なタスクを任されたときには、早めにパニックに陥っておこう。

最初の24時間以内に主要メンバーを全員集め、どう取り組むかを決めて動き出そう。

調整など、後からいくらでもできるのだから。

追い込まれたほうが仕事がはかどるという諸君――それは思いちがいだ。