※本稿は、ケヴィン・ダンカン『頭のいい人はこう考える The Smart Thinking Book』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。
計画はほどほどに、実行はどんどん
思い込み:計画は完璧にしなければ
頭のいい人はこう考える:計画はすべて狂う
計画は、あくまで計画にすぎない。紙に書いたからといってそれが起こるわけではない。
「いかなる戦闘計画も敵を前にすれば崩壊する」とコリン・パウエル元米国務長官は言った。
言い換えれば、計画とは理論上のものにすぎないということだ。
そして理論と実践には大きな隔たりがある。
プロボクサーのマイク・タイソンの言葉はもっと遠慮がない。
「どんなやつにも作戦はあんのさ。顔面に一発喰らうまではな」
物事はつねに変化している。ゆえに、計画段階で想定したことの大半は間違っている。
むしろそのほうが普通だ。
「完璧な作戦を来週まで待つくらいなら、次善策をいま強行すべきである」と、かの米陸軍大将ジョージ・S・パットンは言った。
要するに一番いいのは、ほどほどの計画をさっさと立てて、どんどん実行に移すことだ。
準備段階で慌てておけば後で慌てなくて済む
思い込み:いつでもどこでも冷静に
頭のいい人はこう考える:パニックはお早めに
パニックになるのは、誰しも避けたい。だが、避けられないのであれば、早い段階でパニックになっておこう。
学生時代のような、一夜漬けでレポートを書くといった昔ながらの追い込み方は、ビジネスでは通用しない。
あれほど時間があったのにほぼ何もやらず、いきなり手当たり次第に、あるいはやみくもに動き出したところで効果はない。
大量の情報とタスクが受信トレイに放置され、気づいたときには返答や解決が極めて困難になっている。
だから次に複雑なタスクを任されたときには、早めにパニックに陥っておこう。
最初の24時間以内に主要メンバーを全員集め、どう取り組むかを決めて動き出そう。
調整など、後からいくらでもできるのだから。
追い込まれたほうが仕事がはかどるという諸君――それは思いちがいだ。

