自分と正反対の人をフォローしよう

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目的によって3つのSNSを使い分けよう!

次にツイッターを考えてみましょう。先ほど申し上げたように、ツイッターでは相互認証が必要なく、誰とでも(一方通行ですが)つながることができるため、ミクシィやフェイスブックよりもさらに「弱い結びつき」のSNSであるといえます。業界の深い情報は手に入らないかもしれませんが、多様な情報を効率的に得るには、最も向いたメディアといえます。

ツイッターを使う際にぜひ覚えておいていただきたいのが「ホモフィリー(同質性)」です。これはネットワーク研究で重要とされるコンセプトで、「人というのはネットワークをつくる際に、自分と同じような人を選びがちである」というものです。

ツイッターは一方的に誰でもフォローできるわけですが、それがゆえに、自分と同じ意見・嗜好を持っている人をフォローしがちです。それを痛感するのは、昨今の原発賛成・反対に関する議論です。私がツイッターでフォローしている方々の中には賛成派も反対派の方もいますが、やはり賛成派は賛成派の方を、反対派は反対派の方をフォローしがちなようです。したがって賛成派の方の周りには賛成の人が集まるので、結果「それが世の総意だ」と錯覚しがちなのです。反対派もまたしかりです。

このようにキャリア向上のため「幅広い情報」を得るのに向いているはずのツイッターですが、ホモフィリーによってその効能が生かしきれていない人も多いはずです。ツイッターをフル活用するためには、日頃は興味が湧かない人、自分と正反対の意見を持つ人も敢えてフォローしてみることをお勧めします。

(構成=荻野進介 写真=Getty Images)
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