漏れた毒素が全身を駆け回る
そうして炎症が起きると、ますます腸内環境が乱れて、しかも乱れの原因となる毒素を、どんどん体内に取り込んでしまう悪循環になっていきます。
これが恐ろしい、「腸漏れ症候群」です。
そして、それはまさに、毎日食べている小麦によって引き起こされているのです。
朝はパン、昼はパスタ、夜はシチューといった食事を続けていると、小麦に含まれるグリアジンが腸壁の細胞に結合して、ゾヌリンが分泌され、腸壁の細胞が開きっぱなしになります。そして、異物が体にたくさん入ってきて、炎症が起きてしまう。
すると、「これは大変だ!」と免疫システムが働いて「抗体」(※抗原の侵入を受けた生体がその刺激によって合成するタンパク質の総称)がつくられ、この抗体が異物を攻撃しはじめます。
もちろん、このとき免疫機能が働くことは、とても大切な体の機能。でも、開きっぱなしのドアから次々と入ってくる毒素や異物と戦っていると、過剰な攻撃となって、まわりの腸壁の細胞まで傷つけてしまうのです。
その結果、炎症がますます増えてしまって、アレルギー反応などを引き起こしながら、体を疲労させていきます。
ゾヌリンは脳のバリアもこじ開ける
しかも、小麦は腸にカビの一種である「カンジダ」を増殖させるため、免疫機能はこれに対しても攻撃しなければなりません。
結果、ますます腸内の粘膜を傷つけてしまって、炎症がひどくなり、副腎疲労のステージが悪化に向けて進んでしまうわけです。
「腸漏れ症候群」が恐ろしいのは、その悪影響が腸にとどまらない点にあります。なぜなら、小麦を食べることで、ゾヌリンが血管を通じて体の中に入っていくと、体内にある、あらゆる細胞と細胞のつながりのある部位を開きやすくしてしまうからです。
ゾヌリンは血流に乗って脳にいたる場合があります。すると、脳には「血液脳関門(のうかんもん)」といわれる、脳の血管に不必要なものを入れないためのバリアがあるのですが、その血液脳関門のつなぎ目にもゾヌリンが作用して、その関門を開きやすくしてしまうのです。
そして、「脳漏れ」といわれる状態になります。小麦を食べ続けていると、「腸漏れ」が「脳漏れ」へと広がっていく状態を招きます。

