「自炊=お得」という錯覚

また、多くの種類の食材を買い込んで使い切れず、捨てるはめになっては、まさに逆効果だろう。「これを作ろう」というレシピ優先ではなく、安い食材を使えるレシピを探す方がいい。また、メインおかずは手作りするが、サブおかずの1品は総菜や冷凍食品を買ってくるのもいい。サブおかず分の材料費・光熱費・手間と時間を節約できるからだ。

家庭菜園での野菜作りは楽しいが、これまた培養土や肥料などのコストがかかる。節約のためというより、趣味として楽しむことをメインにしたほうがよさそうだ。

自宅で食事を準備している人
写真=iStock.com/PeopleImages
※写真はイメージです
家計が苦しくなる習慣
その⑦ 食費を減らしすぎる

「ひと月の食費は2万円」などの記事を見ると、我が家もまだまだ減らせるかと考えてしまうものだ。節約メニューはネットにあふれており、AIも気の利いたアドバイスをくれる。買うのは豆腐とモヤシ、肉の代わりにちくわや卵、そして見切り食品を使いこなせば、今より安くできそうだ。

だが、これまで高級和牛ばかり買っていたならともかく、食費はむやみに削ってはいけない。肉や魚などのたんぱく質が不足すると筋肉が落ちて、肌はカサカサに、髪もパサパサになる。疲れやすくなったり、免疫も落ちてくる。健康面や美容面に不調が起きると、医療費が増えたり美容ケア代がかさんだりする。

家計の節約貧乏だけでは済まなくなる…

削った食費の額よりも出費が増えることになりかねない。節約のために減らすなら、ご褒美スイーツを買う回数や、おまけ目的のジャンク菓子、飲みすぎを誘うおつまみ類などをターゲットにしたい。

また、食卓が寂しいと家族の不満も増えてしまう。節約は家族の協力が欠かせないが、その気をそいでしまいかねない。平日は粗食で我慢しているから、週末くらいはぱあっと外食を楽しもう――なんてことになれば元も子もない。

「節約しているはずなのにお金が残らない」なら、どこかが間違っている。家計だけでなく、心と体も“節約貧乏”にならないように気を付けたい。

【関連記事】
「出光は社員を1人もクビにしない」経営難でも1000人以上を雇い続けた出光佐三の不動の"経営哲学"
バフェットも「現金は危険だ」と警告した…オルカンでもS&P500でもない、インフレ時こそ強さを発揮する「資産」
利回り7%超の銘柄がゴロゴロある…お金の専門家が保有する「高配当&株主優待」合わせ技5銘柄
「本当のお金持ち」はポルシェやフェラーリには乗っていない…FPが実際に目にした「富裕層のクルマ」の真実
「年金だけで暮らす人」は早々に手放している…50代までに捨てておくべき「老後のお金を食い潰すもの」8選