余計な買い物をさせる「悪魔の誘い」

家計が苦しくなる習慣
その④ 割引クーポンを使い倒す

毎日のようにスマホに届く割引クーポンは、節約の味方だ。ただし、自分が欲しいモノ、買う予定だったモノに使えるとしたらだ。そもそもクーポンを出すのは、割引対象となる商品の売り上げを増やしたい狙いがあってのこと。消費者は、クーポンを使うために余計な買い物をしただけ、と言えなくもない。

ほとんどの割引クーポンには使用条件があるものだ。3000円以上買ったら使えます、このメーカーの商品を買う時だけ使えます、発行して1カ月以内に使えます……というように。素直な消費者は、クーポンを使うためにいつもは買わないメーカーの品を買ったり、3000円以上になるまで無理に買い込んだりする。

スマホ決済のポイント還元倍増キャンペーンも同じような構造だ。「安く買って節約したい」はずが、「クーポンを使えば割引になる」「この期間にたくさん買い物すればポイントが多くもらえる」が、消費の目的になってしまう。

本当に節約したいなら、先に必要な買い物をリストアップしたうえで、それに使えるクーポンを探すという順番を守ることだ。それ以外は、どんなに魅力的な割引クーポンを手にしても、なかったことにするのが正解だ。

損得にこだわりすぎると損をする

家計が苦しくなる習慣
その⑤ カードの年会費は絶対元を取りたい

節約ツールとしてのポイント人気は相変わらずだ。ポイ活目当てに、ゴールドカードなどの年会費がかかってもポイント還元率が高いクレジットカードを選ぶ人も多い。しかし、どんなサービスでも、年会費を払うと「年会費の元を取りたい」という思考が湧いてくるものだ。ネットにはポイ活名人が語る、「このカードをこう使うことで年会費以上の元が取れる」との指南が溢れているのだし。

ただし、カードとは決済に使うものだ。元を取るにはせっせと支払い額を増やすしかない。年間の決済額が一定額以上になれば、翌年の年会費が無料になるという条件付きカードも多く、また魅力的な優待だってカードを使う前提があってこそ。

こうして年会費を取りもどそうとすればするほど、カード決済額が積み上がっていく。「元を取りたい」という心理は、時に必要以上の消費をさせてしまう。損得にこだわりすぎると、かえってお金を使ってしまう例といえるだろう。

色とりどりのクレジットカード
写真=iStock.com/alexialex
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家計が苦しくなる習慣
その⑥ 「食事は手作り」にこだわる

食費を節約するために、外食をやめて手作りしているという声をよく耳にする。インバウンド効果もあって、外食は高くなる一方だ。都心ではパスタとサラダ程度のランチでも1000円超えが当たり前になり、黙っていても金が減っていく。

自炊したほうが安く済むのは間違いではない。ただ、全て手作りにこだわると、それなりの材料費がかかる。近年では異常気象の影響で、旬の野菜が驚くほど高くなったこともあるし、コメ高騰の折は、外食した方が安かったという声も聞かれた。すべて手作りにこだわると、自炊も高くつくのだ。