人から信頼される自分はどうしたら作れるのか。NHKで2000人以上に取材してきた三木 佳世子氏は「口下手な人ほど、言葉以外の『非言語コミュニケーション』を味方につけるといい。人から信頼を集めている人ほど強く意識していることがある」という――。

※本稿は、三木 佳世子『口下手でも選ばれる人がやっていること』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。

オフィスで働く男性と女性の後ろ姿
写真=iStock.com/pain au chocolat
※写真はイメージです

非言語コミュニケーションの「最強ツール」

非言語コミュニケーションにおいて、姿勢は最強のツールです。一言も発さなくても、「この人、信頼できそう」と思わせることができます。

人は、言葉よりも早く「見た目の印象」で相手を判断します。猫背でおどおどしている人と、胸を張って背筋をまっすぐ伸ばしている人。どちらの話を聞きたいかは、一瞬で決まります。

前のめりすぎると焦って見える。腕を組むと心を閉ざしているように見えます。体の重心がどっしりと安定している人には「落ち着き」「信頼」「余裕」を感じます。

姿勢を整えるのは、自分のエネルギーを外に届けるため、そして誤解のないコミュニケーションを叶えるためです。背筋が伸びると呼吸が深くなり、声が通りやすくなり、表情がやわらかくなるので、結果的にあなたの「言葉そのもの」も届きやすくなります。

ぜひ次の4つを実践してみてください。

1:体の軸を整える基本姿勢

壁に頭・肩・お尻・かかとをつけて立ちます。このとき、腰と壁のすき間が指1~2本分になるのが理想です。頭が前に出ていないか、肩が内側に入っていないか確認しましょう。呼吸をしてみて、胸と背中の両方に空気が入る感覚があればGOOD。

正しい姿勢は「がんばって背筋を伸ばすこと」ではなく、体が自然に立てる“ニュートラルな位置“です。

【図表1】基本のニュートラルな立ち姿勢
出典=三木 佳世子『口下手でも選ばれる人がやっていること』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

姿勢で“存在感”を作る

2:存在感を作る「椅子姿勢リセット」

これは、たった10秒で体の軸が整い、声が通りやすくなる方法です。オンライン会議中でも、発言の前に取り入れると「姿勢で存在感を作る」ことができます。

デスクワークが続くと、無意識に胸が閉じてしまいます。胸が閉じると呼吸が浅くなり、声も響かず小さく、表情も硬くなります。

まず椅子に深く座り、背もたれに寄りかからずに背筋を伸ばします。骨盤を立てるように意識すると、自然に胸が開きます。

そのまま、両肩を軽くうしろに引いて、胸を開いて、鼻からゆっくり息を吸って口から長く吐きます。このとき、背骨がまっすぐ上に伸びていくことをイメージしてください。

姿勢を保つポイントは、「下腹に軽く力を入れる」こと。それだけで背中がスッと伸び、集中力も上がります。