ポイントを貯めたい人にとっても効率がいいとは言えない。複数の店で少額ずつ支払うより、1店舗でまとめた金額を払う方が、ポイントはたまるからだ。

メインで買い物する店と、「パンがいつも安い」「卵がお買い得」など指名買いで安い店をサブに回る、くらいがムダ遣いも抑えられてバランスがいい。なお、高いガソリンを使ってあちこち買い回るのは節約とはいえないのは言うまでもないだろう。

家計が苦しくなる習慣
その② ディスカウントストアであれこれ買いだめ

安さは人を興奮させる。びっくりするような安値が並んでいると、それだけで舞い上がってしまうもの。「これは必要だろうか?」と判断するより、どんどんカートに入れていく。あっという間に1万円以上買ってしまうこともあるほどだ。

激安をアピールするディスカウントストアは、安値で「ついで買い」や「衝動買い」を客にしてもらうのを狙っている。必要のないモノまでたくさん買ってもらうための仕掛けが、「他では見られない驚愕の安値」というわけだ。

トイレットペーパーを選ぶスーパーマーケットで買い物をする女性
写真=iStock.com/djedzura
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半額、処分品、100円に要注意

普段使ったことがない銘柄の商品でも、「半額」や「処分品」とあれば手にしたくなる。買う理由が「必要だから」「いつも使っているから」から、「安いから」にすり替わる。そして、ついつい必要のないものまで買いだめしてしまうわけだ。

「こんなに安く買えた」は快感だ。しかし、せめてレジに並ぶ前にもう一度、カートの中を見直して、「本当にこれを使うかな?」との思いがよぎったら、その品物は速やかに売り場に戻そう。どんなに安くても、使わないものを買うのはただのムダ遣いでしかない。

家計が苦しくなる習慣
その③ 100均が最安だと信じている

安いからと日用品を100均で買っている人は多いだろう。ただし、今後は注意が必要になりそうだ。ホルムズ海峡を巡る情勢はこの先も不透明で、原油不足が解消しないと、それを精製して作られるナフサにも影響が出る。

私たちが100均で購入する日用品は、ナフサから作られるポリエチレンなどプラスチック製品が多い。ポリ袋にラップ、密閉容器などのキッチン用品、ゴム手袋にバケツ、ポリタンクに洗剤なども、ナフサ由来だ。原料が高くなれば、100円で売ることは難しくなる。100円以上の値上げをするか、内容量を減らすか、どちらかになるだろう。

100均というビジネスの弱点は細かな値上げがしにくいことだ。値段を100円のままにしようとすれば、内容を減らすしかない。すると、買う回数が増えてしまい、払ったお金は増えていく。それならスーパーやドラッグストア、ホームセンターで購入したほうが安く済んだということにもなりかねない。

一番安く買えるのは100均だという思い込みは疑ったほうがいい。