人事の現場と負のスパイラル
「スキルのミスマッチ」という課題に対して、日本の企業が長年採用してきた人事制度は、残念ながら有効に機能しなくなりつつあります。あなたの会社では、次のような“負のスパイラル”が起きていないでしょうか(図参照)。
① 硬直的な評価制度により、従業員の納得感を欠き、意欲が低下
② 評価への不満から、成長意欲の高い優秀な人材が社外へ流出
③ 人材流出と意欲低下により、社内の次世代リーダーが枯渇
④ 変革が停滞し組織は硬直化、市場での競争力が低下
これらは、私がこれまで多くの企業の人事コンサルティングの現場で目の当たりにしてきた、「現場の痛切な叫び」でもあります。
人材マネジメントのOSをアップデート
私はこれまで、デロイト トーマツ コンサルティングにて14年間、そしてグローネクサスにて1年間、様々な業界の大企業から官公庁、自治体まで、のべ120社(団体)、500万人に及ぶ方々の人材マネジメント改革を支援。人事・組織改革の戦略策定から実行まで、文字通り「人」に関するあらゆる課題解決に伴走してきました。
とくに近年は、デジタル時代の人材育成やリスキリング(学び直し)の分野に注力しており、経済産業省・IPAが策定した「デジタルスキル標準(*)」の策定支援にも携わってきました。
*デジタルスキル標準(DSS):DXを推進する人材の役割や習得すべきスキルを定義したもの
多くの企業が、従来の人事制度の行き詰まりに悩む姿を現場で目の当たりにする中で、私は1つの確信に至りました。現代のビジネス環境の変化に対応するためには、人材マネジメントのOS(オペレーションシステム)そのものをアップデートする必要がある、と。


