1日にとる量が大さじ1杯ならOK
このような“健康神話”の逆転は、栄養や医療の世界ではときどき起こっています。
たとえば、マーガリンです。
かつて、動物性油脂であるバターと、植物性油脂が原料のマーガリンでは、マーガリンのほうが動脈硬化の危険因子になりにくいと考えられてきました。私が子どもの頃などは、マーガリンがからだに良いとして、皆せっせとパンにぬっていたものです。
しかし、近年では、マーガリンのほうが動脈硬化の危険を高めるとして、バターが推奨されるようになっています。
なぜかといえば、マーガリンには、不飽和脂肪酸に水素が添加されることで生成するトランス脂肪酸という油が含まれており、これがからだに悪いことがわかったからです。
オリーブオイルの場合、1日にとる量が13.7ml(大さじ1杯)程度なら、気にする必要はないでしょう。でも、それ以上とり過ぎれば、飽和脂肪酸もそれなりにとることになるので、マイナス要因がプラス要因を上回り、動脈硬化へと近づいていくことになります。
オリーブオイルに含まれている不飽和脂肪酸のオレイン酸は、実は魚や肉、他の植物油にも含まれていますし、体内でも作られています。つまり、あえてオリーブオイルでとらなくても、日々の食事の中で自然ととれるのです。
このように、マーガリンで起きた健康神話の逆転が、いま、オリーブオイルで起きつつあります。
少なくとも、そのまま毎日飲んでいるような人は、その習慣はすぐにもやめたほうがよさそうです。


