実は糖質が多い嗜好品

栄養指導をしていて、たびたび登場する食材のひとつに、豆乳があります。

牛乳よりヘルシーなので豆乳を飲んでいるという方もいれば、いろいろからだに良さそうなので毎日欠かさず飲んでいるという方もいらっしゃいます。

でも、豆乳を習慣的に飲むのであれば、その商品選びには注意が必要です。

なぜなら、豆乳には「豆乳(未調整)」「調整豆乳」「豆乳飲料」の3種類があり、それぞれ栄養に違いがあるからです。

豆乳は、水に浸した大豆をすりつぶしてできた液体をしたものです。高たんぱく質で、低脂肪、大豆サポニンやイソフラボン、腸内環境を整えるオリゴ糖、ビタミンB群やビタミンEなど、からだに良い成分がいろいろと含まれています。

糖尿病食事療法のための食品交換表のたんぱく質を多く含む食品グループでは、食品1単位当たりの栄養素の平均含有量は、炭水化物1g、たんぱく質8g、脂質5gとされています。ここに掲載されているのは、豆乳(未調整)のみです。

一方、調整豆乳と豆乳飲料は、豆乳(未調整)に比べてたんぱく質がやや低く、飲みやすくするために甘くしてあるため、糖質が高くなっています。豆乳飲料にいたっては「嗜好飲料」の扱いです。

豆乳飲料を飲んでたんぱく質をとっていると勘違いしている人がいますが、豆乳(未調整)に比べてたんぱく質は多くありませんので、たんぱく質補給の面からもあまりおすすめできません。

もし豆乳を飲んでいる方は、ご自身が飲んでいるものが、豆乳(未調整)か調整豆乳か豆乳飲料なのか、しっかり確認しておきましょう。

一見、健康的なオリーブオイルの落とし穴

オリーブオイルといえば、からだに良い油というイメージが非常に強いでしょう。「健康のため」と、毎日スプーン1杯など、わざわざ飲んでいる方もいらっしゃいます。しかし、これはちょっと、考え直したほうがよさそうです。

食用の油脂には、植物性油脂と動物性油脂があります。油脂の主成分はグリセロールと脂肪酸で、脂肪酸は構造の違いから飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分類できます。

飽和脂肪酸は肉の脂や乳製品、パーム油に多く含まれ、中性脂肪やコレステロールの原料になるので、とり過ぎはよくありません。

これに対して、不飽和脂肪酸は、植物や魚の油に多く含まれているもので、オレイン酸、リノール酸、α-リノレン酸、EPA・DHAなどがあり、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を下げるはたらきがあります。

このためオレイン酸が豊富なオリーブオイルは、人気を集めました。

フライパンに油を入れて野菜を調理する人
写真=iStock.com/fcafotodigital
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しかし、実はオリーブオイルには、飽和脂肪酸も意外と多く含まれているため、たくさんとれば、不飽和脂肪酸だけでなく、もれなく飽和脂肪酸もついてきます。つまり、とり過ぎれば、やはり動脈硬化の危険因子になり得るのです。残念ながら、この事実は知れわたっていないようです。