中古の雛人形に需要がある
一方で、国内でも新たな需要が生まれているという。たとえば、雛人形。かつては女児が生まれたら、人形店で多段式の新品セットを注文するのが慣ならわしとされた。昨今は親王飾りと呼ばれる夫婦セットのコンパクトなものが人気で、デザインや風合いが良ければ中古品でも構わないという人が増えているそうだ。
「少し前までは『雛人形は海外へ』という感じでしたが、いまは試験的な意味合いも込めて国内向けでも出荷しています。求められるものはどの地域でも変化しますからね」
エステートセールは1970年頃の北米で誕生した私物の最終処分方法だ。第二次世界大戦後、北米でも大量生産と大量消費の時代に突入した。日本の団塊の世代にあたるベビーブーマー世代は世に流通する良いモノをたくさん所有したが、モノにあふれて育った子世代はモノへの関心が薄いうえ、すでに生家を出ている人も多く、継承されない親世代の持ち物が増加。そこで人生の晩年、あるいは死後に持ち物を処分する必要性が高まり、様々な品の市場価値を正確に査定して売買を管理する専門家=エステートセラーが誕生した。
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