若者は決してほめられたくないわけじゃない

一方で、「人前でほめられたくないけれど、個別にはほめてもらいたい」というアンビバレントな思いを抱えているのも特徴です。われわれが実施した調査によると、「人にほめられるのが好き」なZ世代は78.4%、でも「ほめられるのが苦手」なZ世代は46.3%という結果に。

このことから垣間見えるのは、「人前ではなく、個別に」「細切れに」「それも、相手が謙遜しない程度に、サラッと軽くカジュアルに」ほめる方法が受け入れられやすいということです。個別のほうが、周囲の目がないため気まずい思いをしない上、「個」の部分に目を向けてもらえた嬉しさを感じられます。

また、細切れにちょこちょこほめられると、「ちゃんと私の仕事を見てくれているんだな」と実感を持てます。それが少しずつ、モチベーションにつながっていくのだと思います。

私の場合、エレベーターホールとかで出くわしたときや会議が終わって部屋から出るタイミングに、「この前の資料よかったよ」とひと言声をかけるなど、日常的に軽く、細切れにほめていくことを心掛けています。もちろん、チャットでも可。私もチャットでポンと送って終わりにすることも多いですから。

【NG例】
・面と向かい改まった態度でほめる
・みんなの前でほめる

【OK例】
・エレベーターホールや廊下などで会ったときに「この間の資料けっこういけてたよ」とほめる
・チャットでやり取りしているときに、自然な流れで「そういえば、あのときの○○もすごくよかった」とほめる

もう一つ、あなたが若手世代に贈るほめ言葉には、自分が思う以上に重みがあると心得ましょう。ほめたいことを溜め込んで、1対1の面談で一気にほめることも、改まって丁寧にほめることも若手世代にプレッシャーを感じさせる可能性があります。

エレベーターで話しているビジネスの人々
写真=iStock.com/TakakoWatanabe
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