イスから立ち上がれないと余命半年
人間は、歩けなくなる前に立てなくなります。歩くのに必要な筋肉のひとつが、膝上にある大腿四頭筋で、これが「立ち上がりの筋肉」です。イスから立ち上がるにも、腕の力を使って立ち上がる、腕を使わないでひょいと立ち上がるという2種類があります。イスから腕の力を使わずに立ち上がれる方なら、余命1年以上。まったく立ち上がれない方は、おおむね余命半年以内。
僕は患者さんにまず立ち上がってもらい、どう動くかを見ます。そして、ゆっくりでいいので、連続で何回立ち上がれるかを数えます。6回立ち上がれる方だったら、「6回が7回になったら寿命が延びたということ。逆に、6回が4回、3回……と減ってきたらカウントダウンですね」という話をします。
筋肉は使わないとどんどん衰えてしまいますから、気力があるうちにできるだけ歩くことが大事なのです。患者さんには、「膝の上の筋肉があなたの寿命を決めます。俺に聞かないでも、自分で分かるからね。だから歩き続けましょう」と伝えています。
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