「移住の先輩」の体験談をサイトに公開

市にはさまざまな場面における、手厚い定住・移住促進策がある。

年間を通じて移住相談会が実施され、空き家見学プログラムや、「お試し居住」で田舎暮らしを体験するプログラム、豊後高田での暮らしをサポートする「楽しい暮らしサポーターズ事務局」の設置や空き家バンク情報、求人情報など、移住に特化した具体的な情報が「IJUいじゅう支援サイト」のクリック一つで得られようになっている。

サイト内にある「移住の先輩体験談」では、79組の移住者たちの生の声に触れることができ、これから移住を考えている人にとって、これほど得難いアドバイスはないだろう。

さらにライフスタイルやニーズに応じた格安家賃の市営住宅ばかりか、「就労家賃応援金」「女子ターン奨励金」「お婿さん奨励金」「引っ越し応援資金」「空き家DIY奨励金」など、さまざまな移住者に応じた奨励金も用意され、それぞれ10万円ほどの資金援助が受けられる仕組みもある。

就労・就農情報も充実しており、新天地での仕事探しや起業、農業・漁業などへの就業支援など、移住者が市内でどのように働き、暮らしていくのかについて、責任を持って伴走してくれる。

8年間で人口の1割強が移住者に

移住者と直接関わる「地域活力創造課」定住促進係、大塚佳代かよ係長は2冊のガイドブックを見せてくれた。

『ぶんごたかだ 定住ガイドブック』は、市のさまざまな施策やサービスを年度ごとにまとめたものだ。「定住・住まい」「子育て」「保健」「教育」「暮らし」「農林水産」「就労・商工業」のジャンルに分かれ、市民が使えるサービスや制度が一目でわかるようになっている。

自治体のサービスを使うには、自力で調べないと各情報に到達できないと思い込んでいたが、豊後高田では市がこうして住民の側に寄り添ってくれるのだ。

豊後高田市 保育園・幼稚園・小中学校ガイドブック』は市内全ての施設がその特徴とともに網羅され、移住者にとって、子どもをどの保育園や学校に入れるのかに際し、非常に便利で役立つものとなっている。

佐々木市長が言う。

「豊後高田市の人口は2万1500人です。私が就任してから8年で、移住者が2521人。今、人口の11.5%が移住者ですよ。移住者がおらなかったら、高田はどうなるのか? 人口がどんどん減って、活力が失われる。何もしない自治体は、あっという間に財政が悪化していくんです」

「今、人口の11.5%が移住者です」と言う佐々木市長
撮影=プレジデントオンライン編集部
「今、人口の11.5%が移住者です」と言う佐々木市長