「外国人観光客の増加」で変質した

渋谷が変質を遂げたもう一つの要素は「外国人観光客の増加」である。

東横線渋谷駅が地下化した2013年には約1036万人だった外国人観光客が2025年にはなんと約4268万人にまで増えている。12年間で約4倍に増えたということだ。

外国人観光客達の興味を引く対象は渋谷駅前のスクランブル交差点。あれだけ人でごった返しているのに誰一人としてぶつからない。どうなってるの? そんな疑問を胸にこの交差点にやってきては思い思いに記念撮影したりはしゃいだりしている。

ハチ公前広場でたむろしまくる外国人観光客の集団
筆者撮影
ハチ公前広場でたむろしまくる外国人観光客の集団
外国人観光客が大喜びする渋谷のスクランブル交差点
筆者撮影
外国人観光客が大喜びする渋谷のスクランブル交差点

外国人観光客とのトラブルも発生

外国人に渋谷の街を喜んでもらえるのもいいことだが、一方ではスクランブル交差点を横断中に外国人観光客の子供が“ぶつかりおばさん”にタックルされて吹き飛ばされるなど、通行人との間に笑えないトラブルも発生している。

増えすぎた外国人に一部の人間が苛立ちを露わにして敵意を向けるなんていうことも珍しくはない。ハチ公前広場はいつ行っても外国人だらけだし、新宿や池袋ほど各種商業施設が集積しているわけでもないのに無意味に人でごった返している、そんな渋谷をわざわざ訪れるまでもない、そう判断する人も増えている。